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富山県 北前船と昆布と薬売り

富山県は昆布の消費量日本一です。ですが昆布は富山県内ではほとんどとれません。であるにもかかわらず、なぜ富山県が一番昆布を消費しているのか?その理由は江戸時代頃までさかのぼります。
富山県 北前船と昆布と薬売り

北前船の存在。

昆布は北海道が生産量日本一です。北海道で生産された昆布は、江戸時代に大阪へと運んでいた北前船に乗せられ、中継地だった富山に運び込まれました。その結果、富山では多くの郷土料理に昆布が使われ、消費が増えていったのだと考えられています。

北前船の存在。

昆布は漢方薬にも

北海道から運ばれる昆布は通貨としての役割も持ちました。富山は薬売りとして東北から九州を歩き回っていたのですが、中国から琉球王国を通じて運ばれてくる漢方薬がとてもほしかったので、昆布が欲しかった薩摩と交易していたのです。

昆布は漢方薬にも
薩摩にもたらされた昆布は琉球、そして中国へと渡りました。富山の薬売りが北海道から中国までをつないでいたのです。

終わりに

富山で昆布が多く消費される理由、それは、薩摩の漢方薬、北海道から大阪への北前船、富山の薬売りとが密接に関係していたのでした。

ものが栄え定着するのには必ず裏があるのです。いつか他県の人に「なんで昆布が有名なの?」と聞かれたらひけらかさない程度に答えてあげましょう。

2013.08.02

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